ライターK
Dr.キーダの科学教室
更新日:2021年1月7日
■糸島潜入取材 vol .2
糸島には、そこに暮らす元気な人たちが開催するさまざまなイベントや、面白い取り組み、ワクワクするような場所がたくさんあります。
このコーナーでは、スタッフが実際の様子を取材し、その魅力をお伝えします!
毎月第1水曜日の18:00〜18:45、グリーンコープいとしま内にあるコミュニティカフェ&デリ「ことこと」の多目的ルームで、「Dr.キーダの科学教室」が開催されています。
Dr.キーダこと、来田歩(きだあゆむ)さんは工学博士。自分ができることで地域貢献したいとの思いから、”子どもも大人も楽しく学べる“をモットーにした学びの場を提供しています。

どんなことをしているの?
毎回様々なテーマを設定し、ホワイトボードを使用した座学の他、実験もふんだんに取り入れています。 子どもも大人も、誰でも楽しく参加できる科学教室で、過去に開催したテーマも、「波を楽しむ」「静電気で、びりびりしよう!」「放射線をみてみよう!」など、ワクワクするようなものがずらり。 取材した日のテーマは、「新しいゲームコントローラーの作り方」。クリスマス特別企画とのことで、サンタの帽子をかぶった来田さんが出迎えてくれました。

実際の様子
この日の参加者は子どもが7人。
まずは今日のテーマの説明や、それに沿った簡単な知識について学びます。
聞き慣れない言葉もかみ砕いて説明してくれるので、子どもたちも真剣な表情で聞き入っていました。


続いて早速実験です。 この花柄のタオルの中には縦16個×横16個、合計256個の圧力センサーが付いた装置が入っていて、上に乗るとスクリーンに数字が映し出されます。この数字は、装置にかかっている圧力の総和なのだそう。

説明を聞き、早速試してみる子どもたち。興味深そうに画面を見つめます。

圧力について学んだところで、この装置をコントローラーにしたゲームに挑戦です。
まず装置の上に乗り、256個の圧力センサーで重心を計算します。その後、体を前後左右に傾けると、重心からの角度でスクリーンの中のキャラクターが動く仕組み。 自分の体を使ってキャラクターを動かせるかな?

「もっとこっち!」「あ、動いた!」と、会場は大盛り上がり。
キャラクターとの一体感がとても楽しかったようで、何度も試す子が続出していました。
重心の変化で操作する仕組みは、任天堂のWii Fitなど、実際のゲームの設計にも利用されて いるのだそう。
「へー、こうやって動かすんだ」と、装置につながったパソコンを見つめる子もいて、ゲームで遊びながら楽しく科学に触れることができたようです。


おまけでこんな実験も。 センサーの上のぬいぐるみを押すと、なんと来田さんの声で「ワンワン!」と反応。子どもたちは大喜びでした。
参加者を楽しませようという気配りが随所に感じられ、温かい気持ちになりました。

感想
参加した子どもたちがとにかく楽しそうで、「次も絶対参加したい!」という声が上がっていました。 科学を難しい学問としてではなく、ワクワク楽しむ対象として捉える、素晴らしいきっかけになるのではないでしょうか。
来田さんはいつもリハーサルなども含め、事前に様々な準備をしているのだそう。滅多に見ることのできない装置や知識に触れ、子どもだけではなく、大人も童心に返って楽しむことのできる教室でした。
来田さんからメッセージ
糸島で、地域に対して自分ができることをと考え、2017年から科学教室を始めました。
普段あまり突き詰めて考えることのないような世の中の不思議に気付いたり、なんとなくで も良いので科学的に理解を深めたりできるよう、いろいろなコンテンツを用意しています。 実は正解がない問題もあるし、答えは一つではないことも多いので、まずは科学的思考のきっかけ作りができたらいいなと考えています。
取り上げてほしいテーマがあれば、気軽にご相談ください。 また、出前講座も受け付けています。

『Dr.キーダの科学教室』
開催 :毎月第1水曜日
時間 :18:00~18:45
場所 :グリーンコープいとしま内
コミュニティカフェ&デリ「ことこと」多目的ルーム
参加費 :無料
持ち物 :なし
連絡先 :おとなと子どもの科学教室・糸島
代表・来田 歩(きだ あゆむ)
℡070-6583‐4138/E-Mail kayumu_0216@yahoo.co.jp
HP :https://kayumu0216.wixsite.com/mysite
※新型コロナウイルス感染対策のため、ご協力お願いします。
・参加者は最大8名まで
・マスク着用でお越しください。
・事前に検温(自己申告)
・連絡先記入